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執筆者の写真霧切酢

ギターの速弾きが出来る人は本当に上手なのか?



ギターの上手さの定義は難しい



ギタリストをやっていると必ず話題に上がる


  • 速弾き不要論

  • 上手さの定義



もう少し突っ込んだことを言うと


テクニック重視の技巧か」

「一音にを込める技術か」



ギタリストによってプレイスタイルが違うので

どちらかに偏りがち


最近ではどちらも網羅しているギタリストも多いですけどね!



テクニック重視の人からすれば

速弾き不要論は速弾きが出来ない人の負け惜しみ


一音にを込めるタイプの人からすれば

速弾きは魂を込める技術がない誤魔化し



みたいな風潮があったりします



で、実際の所両者の言い分はどうなのか?


一応両方の技術を持っている私が

考察してみたいと思います!



 


必要なスキルがそれぞれ違う



まあ、当たり前と言ったら当たり前なのですが😅


双方の主張は間違っていないのです



ギターを弾く時に求められる筋肉の動かし方

体の使い方は共通していますが


鍛えなければ習得できない部分は別



という感じですね



まあ、最終的にどちらもできるようになれば

相乗効果で互いの弾き方を強化していくことになりますが


 


例えば速弾きの場合ですと


  • 効率の良いフィンガリング力

  • ピッキングのコントロール

  • 体全体を使った動作


などなど


結構体の至る所を如何にコントロールして

フレーズが弾けるか


みたいなスポーツ的な視点も必要だったりします



要するに



身体的な部分において総合的な技術が必要とされる

ということですね



身体的なコントロールが上手なため

ちょっとしたフレーズの細部までこだわる力が備わっています


実際に速弾きが出来るようになると分かりますが



  • コードの弾き方の綺麗さ

  • パワーコードのまとまり具合

  • ノイズの処理の練度


こういった部分の標準値が高い傾向があります



 

逆に一音に魂を込める弾き方

ブルージーなフレーズなどがそれに値しますが


こういった弾き方をするには

まず前提として


  • 英語の発音のようにリズムをとる感覚

  • 子音を強調して発音する言語のような感覚


こういった日本人にはない文化の感覚が身についているか

これがかなり重要になってきます


音符や音楽に対してしっかりと西洋音楽として向き合い

フレーズを構築していくスキル



これが魂を込める演奏の第一歩だったりします



この感覚が掴めていると

フレーズが歌うように表情を持ちますし


アンサンブル全体に無理のないまとまり感が

生まれるようなフレーズを弾くことが可能になります




ぶっちゃけこれが身についてないアンサンブルは...


ミキシング等で誤魔化してますが

アクセントなどが結構バラバラで力強さがありません


海外の曲が総じて力強い要因は

実はこういった要素も関係しています


 


ということで、それぞれに必要な要素を挙げてみましたが


お互いに必要な要素が培われていなくても

演奏の幅を決めればそっち方面で上達するということ



つまり


速弾きをするためには洋楽的な感覚がなくてもOKですし


一音に魂を込める演奏には

身体的なコントロールが不完全でも問題ないということです



そして、互いにかけている部分の要素が気になるため

「ギタリストとして未熟である」


というように判断するというケースに繋がります



実際の所


両者とても高度なテクニックを使っていることは

間違いないのですが😥



 


どちらの方が習得が難しいか?



これはあくまで個人的な意見ですが


西洋的なニュアンスを掴む感覚の方が難しいです



結構著名で技巧派のプロギタリストでも

リズムの取り方が日本の音楽的になっている人は多いです



正直な所、身体的な部分においては

ある程度矯正を施すことでクリアできることが多いですが


感覚、所謂センスについては

どれだけ理論立てて説明しても理解できない人の方が多いです


音感に近い部分もあるかもしれませんね



やっかいなのは


自分が魂を込めたブルージーなフレーズを弾けていると

勘違いしたままの人がいるため


こういったニュアンスは軽視されがちです



 

まあ長々と話しましたが

結局のところ速弾きが出来る人は本当に上手いことは確かです



しかし


”身体的な能力でカバーできる範囲まで”

という制限がつくケースが見受けられるという結論!



勿論、最近のギタリストはどちらも優れた方も多いですが

日本ではいまだにこの傾向は強めだと感じます



だってそもそも海外のギタリストは

東アジア方面の文化にそんなふれませんしね😎



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きりぎりす@る〜む

        DOGRA MAGRA

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